2017-06

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表現が与える影響…とか言ってみたり

REDという漫画を借りた。

レッド(1) (KCデラックス)レッド(1) (KCデラックス)
(2007/09/21)
山本 直樹

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最近東京都で非実在青少年の話題が出たが、それと合わせて偶然にも読んだのがこれ。

 時代は1969~72年に起きたあさま山荘事件に至るまでの、あの学年闘争の終焉を描いた作品で、以前から山本直樹はそりが合わないと思っていたけれど、この作品はすっきりした、というか驚いた。この作品では、闘争の中で死んでいく15人に、それぞれ死ぬ順番が記されており、それが異様な存在感を醸し出している。メンバーの中での思想や行動がそれぞれの登場人物の生死にどう影響を与えているのか、それが登場人物に記された番号と、さらに偶に記される死や逮捕までの時間、それによって本当に引き立たされるのだ。
 だから続きが非常に気になって仕方がない。

 ところでこの中の登場人物は、総じて優秀な人が多い。モデルとなった日本共産党革命左派神奈川県委員会はそもそも横浜国立の出身者がメインであるし、赤軍派もそうだ。というか、そもそもあの頃安保改正反対やマルクス主義を主張していた人は総じて優秀なイメージがある。“インテリぶった左翼”というのを誰が言っていたのか忘れたけれど、まさにそんな感じだったのではないか。

 彼らは、周知の通り暴力の集団となっていくのだけれども、それを支えたのが社会主義思想、共産主義思想なのは間違いない。漫画の中にも毛沢東全集を読んで、ベースに戻ってきたというようなシーンがいくらかあるが、彼らは活字によって先鋭化し、言葉によって思想を狭め、暴力によって孤立していく。単なる文字の羅列が、世紀の大事件につながるというのは、歴史的にあり得るということなのだろう。


 で、今の話だ。例の条例は今年度中の採決は見送られたようだ。性的な表現が青少年に悪い影響を与えるというのは、ありそうだし、そう危惧する理由もよくわかる。ただ、青少年に悪い影響を与えないものというのは果たしてあるのだろうか。小説ならいいのだろうか、教科書ならいいのだろうか、古い映画ならいいのだろうか。自分にはそこの判断がいまいち付かない。もちろん相対化して終わりというのは一番避けたいのだけれど。


 にしても“文字”に感化されて犯罪行為を起こす者もいれば、ロリコン雑誌を片手に考えさせる文章をかける人物を知っている。もし、単なる裸の表現が悪い影響を与えるというのならば、それは表現そのものがそういった悪い(もちろんこれは主観的なものであるし)面をもつとともに、それの良い点を見いだせないという欠点もある。悪いものからいいものを導き出せるようにする、それは難しいことだけれど、教育によって賄えるものなのではないか、と自分は思う。それを実践したのが何を隠そう東京都知事である石原慎太郎であり、彼は「子どもに女の裸を隠すな」と言ったのだ。(良純は小学校入学のときにヌードのトランプをもらっていたと言っていた)もちろん、都知事の場合は『俺が教育しているならば』という条件付きなのだろうと思うけれど。


 自分は、個人的には変態なので例えば規制の対象となるような成年コミックはよく買う。詳しくは知らないけれど。
 だから本来は盛大に反対する立場にあるべきなんだと思うけれども、表現の自由や青少年に対する悪い影響という点ではなくて、女性に対する差別的表現という視点で見ると自分は反論するすでがない。こまったね…。

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追記:途中教育によって賄えると書いたけども、もちろん自分の中で教育であっても賄えない部分があるということは当たり前な話で、そんな教育万全論に与はしない。表現というものを、安易に区別することはできないということ。
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