2017-10

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その眼でおまえはいったい何を見ているというのか

先週の土曜日自分が短気である、ということを久々に感じた。うまく書けないので、現場は物語風に説明するぜ。

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 仲間内で飲み会があって、関東の大きな駅の待ち合わせ場所に集合したときのこと。その日は土曜の夜6時。待ち合わせの目印になるモニュメントの周りは多くの人だかりができていて……。
 でそこに、白いステッキを持った老人が現れる。点字ブロックにステッキを添わせながらゆっくりと。いつしか、老人は人だかりの中に入っていった。ステッキが他人の靴をなでる。1回、2回と。老人は点字ブロックから右に2歩ずれ、再び歩き出した。
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 何か、これを見てたとき一瞬で血が沸騰するのを感じた。自分は点字ブロックの道を遮っていた若い人に「道をあけて」と肩をたたき、必死な目で訴えたけれども、彼らにとって道をふさいでいたという実感は全くなく、自分に対し「なんだこいつ」という思いしかないはずだ。
 結局、飲み会が始まるくらいまで怒りがおさまらなかったのだけれども、その怒りは「誰も気付かないのか」というものと「結局お前も、あの老人のその後を無視しただろう」ということ、「4年以上この駅を使っていて気付いたのは今かよ」ということに対するものだった。平均的他人以上に多くの障害者たちと接して来た自分、さらに「弱者のためを」とか主張してきた自分にとって、自分自身が差別的行動をしてしまったと感じたことは明らかな自己矛盾で、痛すぎる経験。でも当事者やその現場にいなければ、想像なんてできるわけもなく、実感が湧く段階にすらない。こうして、差別に反対する人間でさえも(もちろん、自分はそうありたいと思いつつ、自分の中の差別意識の存在と、それと戦う必要性も感じていたが)、差別を無意識に見ないでいるということの表れか。

Mukkeさんが[歴史]史実を想像することならできるけど,実感なんて無理

…TVで大きなビルに飛行機が突っ込んでいた。衝撃映像特集でもやっているのかと思ったら,いつの間にかそれがとんでもない大事件だということになっていて(お恥ずかしいことに,厨房当時のぼくはWTCなんて知らなかった),気が付けばアフガンやイラクで戦争をやっていた。多分ぼくが本当に「実感」を持って歴史を語ることができるのはこれ以降のことだろう。勿論それにしても,本当にアフガンやイラクに行ったわけじゃないけれど,少なくとも,同時代を生きた,とは言える。けれど先の大戦は,満州事変や日中戦争や太平洋戦争は,ぼくにとっては70年近く昔の歴史上の出来事で,到底それについて「実感」を持つことはできそうにない。


とおっしゃっているけれども、(あの時の自分である)厨房にとって「映画みたいだ」という実感はあっても、これから起こるであろう戦争であったり、大勢の人が亡くなったということに対する実感はなく、不謹慎だがもし今
「あれは世界を驚かすためのアメリカの演出なんだよ、人も死んでないし、建物も壊れてない」
という事実が発見されたとしても、当事者ではない実感しか湧かず、それは9.11が起こった実感と当事者でないという大きな点においてあまり変わりがない。

それに、9.11以降の、大塚英志に言わせればハリウッドの脚本的なアメリカの戦争であったり、自己責任と言われた高遠さんたち人質事件(*1)であったりの、自分の中での実感を通り越したある意味電波でファンタジーな物語を、アメリカや自己責任者論者が歴史的に紡いでいるのを”実感”したとき、彼らの“実感”なんてものは存在していないと感じたが(嘲笑的に)、今となっては自分自身の“実感”に対しても疑問符ができてしまっている。それは、実感ではなく幻想ではないかという。

 なんというか自分の実感が信じられないという哲学か心理学的な話になってしまったけれども、知識を、感情のない実感と定義すると(できるかどうかはともかく)実感がなくても史実は語れるのではないかという実感はある。…よくわからないなぁ、自分(*2)。


*1実は彼らが日本人であるという現実を実感として得ないがために、彼らを非国民で平和ボケと避難したのだけれども、現実を実感として得ようとしないのなら、そういった人こそまさに“平和ボケ”している。

*2さすがに、すいません。自分自身もわからなくなってきた…。いい加減社会学の勉強と哲学の勉強をしたいのですが、初歩の参考書があれば教えてください
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